禁煙ファシズムにもの申す

禁煙ファシズムにもの申す

嫌煙・禁煙運動の行き着く果て

やや旧聞に属する話で恐縮ですが、オンライン版『Nature』(2008年4月9日)に興味深い記事が掲載されていました。科学者の実に20%が向精神薬を常用しているという衝撃的な記事です。まず、お読み下さい。

http://blog.wired.com/wiredscience/2008/04/20-of-scientist.html (英文)

http://wiredvision.jp/news/200804/2008041521.html (日本語訳)

禁酒法を制定して撤廃した愚かな前歴を持つアメリカを中心とした嫌煙運動が奏功し、科学者の中にはタバコを吸わないだけでなく、タバコを毛嫌いする風潮が世界的に蔓延してきています。欧州諸国の科学者の間でもアメリカの科学者の真似をして、タバコを吸わないことが、何か格好良いことだとする傾向が強まっており、特に私と同世代の若い研究者の間ではタバコを吸う人は珍しいのが実情です。

ところがそうした科学者の間では、向精神薬が密かに流行しているのです。
「Nature」の記事では20%という数字になっておりますが、これはアンケート結果に過ぎず、実際には半数近くが、何らかの向精神薬を常用あるいは時々使用しているというのが欧州の研究所にいた時の私の実感です。

こうした向精神薬は、タバコのニコチンとそっくり同じような効能、すなわち覚醒作用、鎮静作用があります。科学者は研究や論文執筆などの頭脳労働で、強いストレスを感じます。最近まで科学者はコーヒーのカフェインやタバコのニコチン、アルコールでこうしたストレスを解消しておりました。もっとも手軽なストレス解消法は喫煙です。それもシガレット喫煙よりもパイプ喫煙が煙草が美味しく、深い覚醒作用と鎮静作用を同時に得られます。

現代社会で生活することは多くのストレスを生みます。タバコを追放すれば、いずれストレス解消に向精神薬が密かに常用されるようになり、一部の人は麻薬や覚醒剤に走るのではありませんか?

現に、タバコを近年、急に敵視するようになったアメリカや欧州諸国では、覚醒剤や麻薬が蔓延っているではありませんか。

根拠乏しい「科学的調査」を基に「タバコは健康に悪い。百害あって一利なし」などと言い張ってタバコを追放しようとしている日本の嫌煙・禁煙運動の皆様方に伺います。

向精神薬は体に良いのでしょうか?

タバコと向精神薬のどちらかを選択するとしたら、向精神薬の方が良いのですか?

どうか教えてください。
Ebenezer von Scrooge
(原文は英語。日本パイプクラブ連盟事務局訳)
2008/07/07